オカリナのススメ

このページはゲンセキのオカリナ成長記録です。

僕は楽譜が読めません!そんな僕の練習方法や便利道具、音楽の師である兄・オカリナの師であるちくりん先生から
教えてもらったアドバイスを連載していきます。

ゲンセキ流の練習方法なので音楽的に・オカリナ論的に他の方と異なっている点も多々あると思いますが、興味のある
記事だけでも読んでいただけたら嬉しいです。

また、これを読んで、参考になった!練習方法が見つかった!など感じていただければ幸いです。
「レベルアップのため」、そして何より「オカリナを楽しむため」に気づいたことを書いていこうと思います。

目次

読みたい記事の目次を選択していただくとそれぞれの記事にジャンプします。

第一部 初めて編
その1.楽譜あつめ
その2.メトロノームを活用しよう
その3.チューナーとは
その4.楽器と体の準備運動
その5.自分に合うオカリナ選び
その6.休符ってナニ?
その7.ブレス
その8.楽譜にメモ
その9.練習時間は…
その10.左手小指穴にテープ
その11.吹き方も個性
その12.姿勢も大切
その13.音符を音読
その14.指の上げ下げ
その15.吹き始めは
その16.小節番号
その17.本番の心構え
その18.譜面台にはガムテープ
その19.♭と♯
その20.真っ直ぐ前を向こう
第二部 レベルアップ編
その1.ビブラートを練習しよう
その2.てっとり早くいい音を出すには
その3.バス管の「モ~」吹き
その4.アンサンブルのきほん
その5.この音飛んでけ
その6.いろんな楽器とアンサンブル
その7.フォルテだけで吹いてみよう
その8.レミファの出し方
その9.暗譜論争
その10.ソプラノ管
その11.8分音符が続くスラー
その12.響け倍音
その13.2年目からは…
その14.難所も乗り越える
その15.演奏に一工夫
第三部 道具編
その1.速度・ピッチ変更ソフト
その2.オカリナの掃除と保管
その3.冬の秘伝の業
その4.梅雨の湿気対策
その5.もしも割ってしまったら…
その6.ゲンセキの必携品
その7.自分の音を確認しよう
その8.オカリナの首ヒモ
その9.楽器フェアに行こう
その10.ソプラノ管

第一部 初めて編

その1.楽譜あつめ

ほとんどの人は独学で始める場合、入門用の楽譜を購入して練習すると思いますが・・・
それが正解だと思います。

僕の場合、とりあえず好きな曲を吹こうと「宇宙戦艦ヤマト」が収録されている楽譜を最初に購入しました。

しかし、持っていたプラオカリナでは下のラの指穴が無いためヤマトは吹けず…(想定外)。
一緒に収録されていた「もののけ姫」を一番最初に吹きました。

前置きが長くなりましたが、最初に購入する楽譜には「運指表」「簡単な練習曲」「曲集」
「ワンポイントアドバイス」が載っている本が良いですね。
練習曲は少し吹くと飽きてしまうのですが、ここはしっかりと練習しましょう。
簡単な曲で音階と指使いをしっかりマスターすれば、後々指がスムーズに動かせるように
なります。

★楽譜入手法★

①本屋や楽器店で購入する:
  言わずと知れた王道な方法。
②図書館を利用する:
  市立図書館には楽譜がある所もあるので見てみましょう。オカリナの楽譜がない場合でもリコーダー譜や
  簡単なピアノ譜であればメロディーの部分をオカリナで吹くことができます。
③古本屋で購入する:
  BOOK●FF等の大型古本店では意外と音楽コーナーが充実しています。バンドスコアや合唱曲集など、
  新しい発見があるかもしれませんし、運が良ければオカリナ曲集とも出会えます。
④教室の先生に相談する:
  多くの楽譜を所有されている先生もいらっしゃいますので「こんな曲を練習したいのですが…」と
  聞いてみてはいかがでしょうか。

以上が僕が実践している楽譜の入手方法です。特に、図書館と古本屋へは足繁く通っております。

楽譜は財産です。←ゲンセキ座右の銘
演奏したい曲の楽譜は積極的に入手しましょう!

その2.メトロノームを活用しよう

皆さんはメトロノームをお持ちでしょうか。その10にあるように、チューナー一体型を持っている方も
いらっしゃると思いますが、活用していますか!?僕は、特にアンサンブル練習で使用します。

音源を使用しないアンサンブルでは、テンポ(曲の速さ)が速くなったり遅くなったりすることが多々あります。
そんな時に頼るのがメトロノーム。カチコチと一定のテンポで音が鳴るのでアンサンブルが安定するのです。
家で自主練をする際にもメトロノームがあればメンバーとの練習の時と同じ速さで練習ができます。

ある程度曲のテンポに慣れてきたらメトロノームを消し、自分たちだけで安定した演奏ができるのかを吹いて
確かめます。まだまだ安定しないと思った場合は再度メトロノームをつけて練習、もうテンポは安定したと
思えば次回からはメトロノーム無しで練習を進めます。

楽譜にテンポ指示が記載されている場合もありますが、記載が何もない場合はメンバーで相談し「どれくらいで
吹き易いか」や、「曲のイメージはどれくらいの速さか」などから自分たちで決めます。

また、原曲がもの凄く早い曲の場合は自分たちが吹けるゆっくりなテンポから練習し、メトロノームを使って
徐々にテンポを上げていきます。そうすれば段階を踏んでテンポアップの練習ができるのです。

不安定なテンポの演奏はお客さんにも不安な気持ちが伝わってしまいます。
しっかりテンポを維持して演奏できるよう練習しましょう。

その3.チューナーとは

ある程度吹けるようになったら、今度は音程を正確にしていきましょう。

そこで用意するのは演奏家の必需品、チューナーです。楽器店に行けば大抵置いてあり、
3000円~5000円程度で購入できると思います。

チューナーのみのタイプと、メトロノーム一体型があります。
※ギター専用チューナーもあるので、購入前に店員さんに確認しましょう。

チューナーは吹いた音の高さが正しいか否かを機械が判断してくれるという優れ物。「少し高いなぁ」
「これくらいでぴったりだ」など音程の調整がチューナーの目盛りを見ながら楽にできます。

一人で練習を積み、ある時アンサンブルをやってみると「あれ?音が違う?」ということがあります。

オカリナは演奏する人の息圧・口とオカリナの角度・口の形(アンブシュアと言います)・
オカリナの温度などによって音が変わってしまうデリケートな楽器です。

そこで、チューナーに向かってひたすらオカリナを吹き、どの角度・どれくらいの息圧で吹けば
正確な音を出せるかを研究します。

ソロで活動されている方で伴奏音源を使用されている場合も伴奏と自分の演奏の音の高さが合っているかを
確認する事は重要です。正確な音で演奏すれば聴いているお客さんの耳にも心地よく響くはずです。

絶対音感があるという方を除いて、人の耳は意外とあいまいです。
チューナーを見ながら音程を確認する癖をつけましょう。

その4.楽器と体の準備運動

運動をする前にやることと言えば、準備運動。体をほぐし、温め、怪我を予防します。
オカリナでも準備運動は重要だってご存知でしたか?

まず、吹く前に手首や首を回して柔らかくします。背伸びをして背筋を伸ばすのも良いです。
喉を広げて楽に呼吸ができるように深呼吸も忘れずに。
特に、演奏会前は緊張しているのでリラックスできます。

次に、オカリナに息を入れます。「吹く」のではなく、うしろのうた口を指で押さえて音が鳴らないように
してから温かい息を入れます。こうすることでオカリナの内部が温められ、音が低くなるのを防ぐことができるのです。

バス管を練習して手首が「けんしょう炎になってしまった」という話を度々耳にしますので準備運動はしっかりやりましょう!

その5.自分に合うオカリナ選び

オカリナって種類がたくさんあってどれを買うか迷いますよね。僕の場合は、「音色」と「手のフィット感」で選びます。

店頭に並んだオカリナをひとつずつ試奏し、「これは!」と思う音色を選ぶことが多いです。
人によって息圧も吹き方も異なるので、他人が良いと言っても自分には合わないかも…ということってありますよね。

自分が吹くオカリナなので、自分が吹いて良いと思った物が「良いオカリナ」だと思います。
もちろん、初心者の方は先生に選んで頂くところからですが。
仲間の中には、「色が可愛い!」「形が好き!」と言って購入する人も多いです。

また、アンサンブルで吹く際には他のメンバーとの音色の相性も考えることも大切です。
同じメーカーの楽器は響きがほぼ同じなので合わせやすいです。
だからといって全てを同じメーカーで揃えなくてはいけないということではありません。
音の相性は練習しながらメンバーと相談しましょう。

以上を踏まえ、購入の際には必ず楽器を試奏させてもらいましょう。店員さんに言えば吹かせてもらえる場合が多いです。
試奏の後にはウエットティッシュで吹き口を綺麗にしてから返すのをお忘れなく。
たまに、「高音が出ないから品質が悪い」と仰る方がいらっしゃいますが、一概に品質の問題とは言い切れません。

初めて吹く楽器は吹き難くて当然です。上手く吹きこなせるようになるために練習をするのですから。
逆に、「この楽器を吹きこなせるようになりたい」と前向きに考えることが大切です。

とは言え、試奏しても良し悪しが分からないことも多いので、購入検討時には教室の先生に一度相談されてみては
いかがでしょうか。

その6.休符ってナニ?

休符ってリズムがよく分からないし難しいな~と思っている方も多いと思います。僕もその一人です。
そもそも、なぜ休符になるとリズムが分からなくなるのか考えたことはありますか?

4分音符は吹けるけど4分休符はリズムが取れない、8分音符は吹けるのに8分休符は遅れてしまう…。
落ち着いて考えてみると、理論的には、4分音符と4分休符、8分音符と8分休符は同じ長さですよね。
休符で遅れてしまう原因は長く休みすぎているから。逆に速くなってしまう原因は休みが短すぎるから。

そこで、ゲンセキ流休符の数え方。
まず、4分休符。これは今までどおり「うん」でOK。
次に8分休符。こちらは「ス」で数えます。
最後に16分休符。ちょっと難しいですが「ン」にします。

ちなみに、4分音符は「タン」、8分音符は「タ」、16分音符は4つセットで「タカタカ」で数えています。
3連符は「ミカン」など、言いやすい3文字の言葉で数えます。
2分休符・音符は「いちに」、全音符・全休符は「いちにさんし」です。

例①  

  タ タン タ タン うん / タ タン タ タン うん/

例②

  タン タン いちに /うん タタ ス タン タ /

少しは分かりやすくなったでしょうか。。みなさんも工夫して頑張ってください。
正確にテンポをキープするためには努力あるのみです。

その7.ブレス

そう、曲前や曲中の息継ぎです。
もちろん、「ちゃんと息継ぎをしましょう」ということなのですが、ここでは息継ぎの仕方についてご紹介します。

ブレスのポイント
①曲が始まる前は深く息を吸う
②曲の速さに合わせて吸う
③曲の区切れやフレーズを考えて吸う

以上3点ができればレベルがぐっと上がります。

まず、①ですが、浅い呼吸では、おなかに少ししか空気が入らずたっぷりとした良い音で吹けません。

②は、速い曲でゆっくり息を吸っていたら開始音に間に合わないし、遅い曲で速く吸いすぎるとタイミングが合わせ
難いということです。ただし、速い曲でも遅い曲でも深く息を吸う点は同じです。

③が最大のポイント。
ハーモニーがきれいなフレーズの途中でブレスをしたらもったいない。

無理はしなくて良いですが、できるだけフレーズの切れ目でブレスしましょう。

その8.楽譜にメモ

レッスンで先生に言われたこと、練習中に思ったことなど、楽譜に書き留めていますか?
その時は覚えていても、次回の練習までに忘れてしまうことって多いですよね。
楽譜はメモ帳のようにどんどん書き込みましょう!

メモで楽譜が汚れるのが嫌な場合は事前にコピーを取れば大丈夫。
僕は楽譜が「汚れる」のではなく「たくさん練習をしているアピール」だと思っています。

本番中、緊張している中で真っ白な楽譜を見るよりも、たくさん書き込んである楽譜を見る方が注意点もすぐに
思い出せるので安心できます。
また、しばらく時間があいた後に再度演奏するとなった時も、ポイントを思い出しやすいです。
「ここは音量大きく」「音符短めに」「ブレスを合わせる」など、内容はどんなことでも良いです。

自分の譜面は自分しか見ないので、他人には解読不能な文字や言葉で書いても自分が分かれば問題ありません。
音楽的な用語を必ず使わなければいけないことはないのです。
知り合いには、粘っこく吹く、音をつなげて吹く部分に「山芋を摺るように」と書いている方もいますし
僕の楽譜は矢印だらけです。♪→(音を伸ばしきる)、↑(音を高く)、/→(だんだん盛り上げて)などなど…

どんどん書き込んでより良い演奏を目指しましょう。

その9.練習時間は…

家で練習していると集中して夜遅くなってしまうこともありますよね。

オカリナは音が小さいですが、ご近所には気にされる方もいらっしゃいますので21:00には終了しましょう。

その日にできなかったところはまた次の日に練習すればよいのです!
吹きすぎて口や手を傷めてしまっては本末転倒ですし。。

特に、次の日が本番という時は一通り確認程度におさえて体調を整えましょう。
コンディション管理も演奏家として大切ですよ。

その10.左手小指穴にテープ

オカリナを始めてすぐの方は指のポジショニングや吹き方が安定しないため音も安定しません。
特に、左手小指を同じ位置で動かさずに押さえるというのは難しいですよね。
僕も指がつりそうになったおもひでが…。

そんな時は、少しでも楽になるように左手小指穴をテープで塞いでしまいましょう。

ただし、オカリナの塗装が取れてしまう可能性があるので、一度布等にテープをくっつけて剥がし、
テープの粘着力を弱めてからオカリナに貼ります。
※塗装されたオカリナにテープを貼ると塗装が剥がれる可能性がありますので十分注意してください。

また、テープが貼ってあるからといって小指を自由な位置で動かしてはダメです。
他の指穴と同じようにしっかりと押さえることを意識しましょう。

自転車の補助輪のようなものですので、慣れてきたらもちろんテープははずしてください。
最初の段階でオカリナを挫折してしまわないように、練習方法もいろいろ工夫すると良いですね。

その11.吹き方も個性

多くの方が「あんなふうに吹けるようになりたい」と思う先生やプロの方がいらっしゃると思います。
僕も時々、良いと思った奏者の吹き方を研究してみたりします。

真似をして上達するというのも一つの練習方法ですが、それにこだわり過ぎるのはあまり良いとは思いません。
かなり独特な奏法の方や、他の人以上の息圧や指の長さを持った方もいらっしゃいますので、無理に奏法や演奏
スタイルを真似しようとせずに、その方の音に近づくように練習してみてはいかがでしょうか。

元々は、CDやテレビで音を聴いて憧れたのであれば、見た目ではなく音を真似することが本来の目的ではないかと
僕は考えています。

きれいな音が出る吹き方は人それぞれだと思います。音に注目して練習しましょう!

その12.姿勢も大切

練習中は座っていますか?それとも立っていますか?どちらにしても重要なのは背筋を伸ばすこと。
背中を丸めていると息が首の辺りでつっかえてしまいきれいな音が出せません。

また、楽譜にかじり付きになってはいませんか?
特にF管で言えることですが、下を向いて吹いてしまうと高音がかすれてしまいます。

椅子に座って練習する際には浅く腰かけて背筋を伸ばすことを心がけましょう。
本番で椅子に座って演奏する場合も同じです。浅く腰掛けることで猫背になりにくくなります。

本番は立って演奏するけど、普段は座って練習をしている方は演奏会本番前は立って吹いてみましょう。
息の入り方が変わり、本番に近い状態で音を確認することができます。この時も楽譜ばかり見ずに前を向いて吹く
ことを意識します。

本番でも背筋を伸ばしてまっすぐ立つと堂々として見えるのでお客さんにも上手く聞こえるはずです。
前を見て吹くためには、楽譜にかじり付きにならないようにしないといけないので、本番までに頑張って楽譜を覚えましょう…。

その13.音符を音読

新しい楽譜をもらった時にまず何をしますか?

もちろん、教室ではみんなで吹き始めると思いますが、家に帰ってからやって頂きたいことがあります。
それは、音読。楽譜をドレミで歌うのです。

演奏中は指をたくさん動かしますよね。楽譜を読んで運指を考えて、自分の音を聞いて…。
結構忙しいと思います。これを少しでも減らして良い音を出すことに専念できるようにするために、
楽譜を音読してリズムや音の動きを確認します。

始めはドレミで歌うだけ。歌えるようになったらオカリナを持って指を動かしながら歌います。

ここまでがスムーズにできるようになってからオカリナを楽譜通りに吹くと、いつもより楽に吹けると思います。

オカリナを始めたばかりの方は特に効果的だと思いますので試してみてください。

その14.指の上げ下げ

練習をしていてどうしても遅れてしまうところがあるという方は、大抵の場合が指を上げ過ぎています。

音を変える度に指を上下にパカパカ動かすと曲に置いて行かれてしまいますので「目標1cmの上下」を
心がけましょう。1cm上がっていれば音はきっちりと変わりますのでご安心を。

指の動きが速い方はおそらくパカパカしていないはずですので機会があれば観察してみてください。

その15.吹き始めは

吹き始める時、どのタイミングでオカリナを構えていますか?

僕は、遅くても演奏開始音の2小節前にオカリナを構え、1小節前に口元へ持って行く、そして2~1拍前に
ブレスをして吹き始めるのがスムーズな流れで良いと思います。

たまに、開始音ぎりぎりで口に当てる方がいらっしゃいますが、開始音に間に合わないという経験はありませんか?
オカリナが口の近くにないと吹き遅れてしまいます。

余裕を持って吸い、最初の音をきれいに響かせてください。但し、吸った息を開始音に全て使って音を爆発させない
ようにしましょう。息の使い方の基本は省エネです。たくさん吸って少しずつ息を入れてオカリナを吹きます。

今まで意識していなかった方は自分がどのタイミングで構えているのかを一度確認してみてはいかがでしょうか。

その16.小節番号

アンサンブルの練習中に途中で曲を止める(あるいは先生が止める)ことが多々あると思います。

止めて吹き方や表現を打ち合わせた後、途中から吹き始める際に「どこから?」とスムーズに始められない場合が
あります。上から段を数えてみたり、歌詞を歌って指示したり・・・

先生の指導方法にもよりますが、楽譜には小節番号を書き込みましょう。段毎でも良いです。
フレーズごとにA~Fという段落番号を決めるのも効果的です。

メロディーが小節の前から始まっている時は「アーフタクト」という言葉を用います。。
例えば、[A]の1小節前の4拍目から主旋律が始まっている場合「[A]のアーフタクトからやります」という言い方を
します。

小節番号があればみんなですぐに練習を再開できますね。

その17.本番の心構え

舞台に立ったらまず大きく深呼吸。気持ちを落ち着けましょう。

本番は「自分達は最高の演奏ができる」という自信と、「私の音楽を聴いてください」という余裕が大切です。
演奏が始まったら、失敗してしまっても気にせず、周りの音に置いて行かれてしまわないように常に先の音のことを
考えてください。

間違っても決して顔に出したり、オカリナから口を離してはいけません。お客さんにバレてしまいます。
逆に言えば、その演奏を初めて聴くお客さんには小さなミスは分かりません。
楽譜を見ながら聴いているわけでもないのであとから間違いを指摘されることもないのです。

間違えずに吹くのが一番ですが、誰もが緊張するので、どこかしらで間違えは起こります。
アンサンブルの場合はメンバーのミスをみんなでカバーしましょう。

緊張も含めて楽しんでください!

その18.譜面台にはガムテープとクリップ

練習の必需品と言えば譜面台。実は譜面台には色々種類があります。

屋内には持ち運びが便利な軽い物、屋外では風で飛ばされないように重い物を使うと良いです。
しかし、一人で譜面台を何台も買わないですよね…。

そこで、外で吹く時にはガムテープで譜面台の脚を固定すると風が吹いても譜面台が動き難くなります。

また、譜面をクリップで譜面台に固定するとより安心です。
屋内でも空調の風対策として有効ですのでオカリナバッグに2~3個入れておくと便利です。

その19.♭と♯

初心者の最初の壁はなんと言ってもフラットとシャープ。指は難しいし音も良く分からない…。

練習中に「どの音がフラットだっけ??」「シャープを忘れて吹いちゃった!」など、悲鳴が聞こえてくることもしばしば。

何年もオカリナを吹いていますが僕も未だに忘れます。忘れ防止の為に、楽譜上のフラットとシャープの音に○を付けています。
これで練習中も「次の音はフラットだ」と心構えができますよ。

ただし、ハイレベルの曲にはフラット3つやシャープ4つになることも多々あり、気が付くと楽譜が○だらけになる
場合がありますが…。

その20.真っ直ぐ前を向こう

オカリナを始めたばかりの人にとっての悩みの種のひとつと言えば唾液。演奏中に気になる方が多いようです。
対策としては「真っ直ぐ前を向いて吹く」。唾液がオカリナの中に入らないようにします。
「首を傾けてほっぺたに唾液をためる」方法もありますが、慣れていない人がやると肝心の演奏中の音が悪くなって
しまいますので注意。

口の中の唾液を減らすには「演奏30分前には食事を取らない」ことが一番です。特に甘いものは唾液が増えてしまいます。
演奏時間の関係で食事を取らなければならない場合は「歯磨き」が効果的。オカリナに限らず、管楽器奏者は演奏前には
ハミガキをします。

F管は特に前を向いて吹く方が良い音が出ますので普段から前を向くようにしてみてください。



第二部 レベルアップ編

その1.ビブラートを練習しよう

「ビブラートってどうやるんだろう?」と思ったことってありませんか?
ここでは質問の多いビブラートの習得~練習方法について記載します。

まず、メトロノームを用意し、テンポ60くらいに設定します。
次に、オカリナに息を弱く一定(pかmpくらい)で入れ、ロングトーンをします。
※ソプラノ管を使うと息が楽です。
メトロノームの音が鳴るたび(4分音符の間隔)に音を合わせて息を強く入れます。
ポイント! 音がかすれてもいいので極端にやってください。

慣れてきたら、さらにメトロノームの音の間に一回増やして(8分音符)強く息を入れます。
慣れてきたらさらに3連符で・・・


これがスムーズにできるようになるまで練習します。
ある程度スムーズにできるようになったらメトロノームのテンポを徐々に上げていきましょう。
但し、ここからさらに熟練しないと細かく不安定ないわゆる「幽霊ビブラート」というものになってしまいます。

大事なのは、毎日地道に欠かさずビブラートの練習をすること。
始めはぎこちなく「コレでいいの?」と不安になるかもしれません。毎日の練習で必ず「ビブラート」になるでしょう。

曲調や表現によって自在に変えられるように練習しましょう。できるようになってきたらゆっくりな曲、あるいは
今自分が練習中の曲で使ってみましょう。
歌うように、音を揺らすイメージで吹けば次第にできるようになると思います。

兄曰く、ビブラート練習に最適なのは「グノーのアヴェマリア」だそうです。
アヴェマリアは難しいので、僕は「見上げてごらん夜の星を」でビブラートの練習をしました。

よく、ビブラートは「喉で」「お腹で」という議論がされますが、実際のところは正しい腹式呼吸ができていれば
ビブラートで体のどこが振動していてもいいのだと思います。もっと言えば、一定にコントロールできるのであれば
唇や頬だっていいと思います。

「ビブラートなんて技法は、全ての音が綺麗に出せるようになってから」「ロングトーンがまず先決」といったことを
よく耳にしますが、確かに全ての音を綺麗に練習していくわけですが、僕はビブラートに興味を持ったなら汚いビブラート
でもいいからやってみるほうがいいと思っています。
綺麗なビブラートなんかは後回し。それよりも先ずビブラートなどの練習を通じて「自分の音が良くなった」
「オカリナを吹くのが楽しい」と感じることの方が重要ではないでしょうか。

そのためにはビブラート練習は最適だと思います。
僕はまだ幽霊ビブラートではありますが、「音が良くなった」と感じたことは間違いありません。

その2.てっとり早く良い音を出すには・・・

良い音を出すには・・・難しいですよね。
よく腹式呼吸を使わないと良い音がでないから「お腹から息をだして」とか「横隔膜を振動させて」とか聞きますが、
正直よく分かりません。

そこで兄から教わった、手っ取り早く音質を向上させる方法。
その方法とは「お腹に力を入れて吹く!」ことです。

原理は良くわかりませんが、音自体は飛躍的に変わります。但し、息の射速がはやくなるので喉でコントロール
しないと多少キーが高くなってしまいますが・・・。さらに一曲力を入れ続けるのは至難の業。

興味があれば試してみてください。

その3.バス管の「モ~」吹き

バス管は音がかすれやすく、また、お客さんに音が届き難い楽器です。ソプラノ管やアルト管のタンギングはよく
「トゥ」と表現されますが、バス管で「トゥ」と発音してしまうと息が強すぎてきれいな音になりません。

私の身近にいるバス管の達人によると、「モ~」と発音するときれいな音になるそうです。
要するに、優しく丸く息を入れるということですね。

バス管を吹くときは「モ~モ~モ~」がポイントです!

その4.アンサンブルのきほん

一人で練習をしてある程度運指を覚えてきたらグループに所属してみてはいかがでしょうか。

ソロで演奏する場合と、アンサンブルで演奏する場合の、大きな違いは「周りの人と音を合わせる」という点。
当たり前と言えば当たり前ですが、この基本、みなさんできていますか?

音を合わせるということは、テンポ、ピッチ、音の出だし、終わり、伸ばし音の切るタイミングなどなどなど…
気をつけるポイントはたくさんあります。。

また、オカリナを始めたばかりの方からよく聞くのは「今、どこを吹いているのかが分からなくなった」です。
この迷子防止には、蛍光ペン。自分のパートを蛍光ペンで塗ると演奏中に迷子になりにくくなります。

楽譜にパート名が書いていない場合は、担当パート以外もどの管を使うのかを書いておきましょう。
いろいろ曲を練習していると、管が分からなくなることもしばしばです。

担当者各パートの担当者も書いておくと、自分と同じパートの人が誰なのかがすぐに分かり、音も合わせやすいです。

一人では味わうことができないハーモニーをお楽しみください。

その5.この音飛んでけ

屋内で練習していると陥りがちなのが「音が小さくなる」です。
屋内でちょうど良い音量だと思ってホールで吹いてみると、なんだか小ぢんまりした音になってる…となることがあります。

ホールの奥まで届くような音で吹くためには、日ごろからホールで吹くことを意識することが重要です。
屋内で練習する時にも「飛んでけ~飛んでけ~」と思いながら遠くに音を飛ばすよう心がけましょう。
山や広い公園で吹いてみるのもオススメです。

その6.いろんな楽器とアンサンブル

オカリナは優しい音色なので、いろいろな楽器と相性が良いです。プロの方も、ハープやチェロ、バイオリンなど
様々な楽器とアンサンブルをされています。僕も今までにピアノやギターはもちろん、大正琴、エレクトーン、
ビオリラと一緒に演奏した経験があります。

初めからこの楽器とは合わないと思わずに、とりあえず音を出してみることが大切。
他楽器の方に「伴奏をしてもらう」ではなく他楽器と「一緒に演奏する」と考えるともっと音楽が広がるのでは
ないでしょうか。どんな曲を選ぶのか、どの楽器がメロディーを担当するのか…オカリナのみのアンサンブルとは違う
楽しみがあると思います。

機会がある時は積極的にやってみましょう♪

その7.フォルテだけで吹いてみよう

楽譜を受け取って運指の練習ができたら、僕がやる練習はアーティキュレーション。
アーティキュレーションとは、音楽に表情をつけることを言います。
つまり、ここはフォルテ、ここはピアノ、ここはクレッシェンドなど、既に楽譜に書いてある表現だけでなく、
さらに細かく一音一音どの様に吹くのかを研究します。

そこで、まず、楽譜の指示を気にせず全てをフォルテで吹いてみます。フォルテは音が割れてしまう程強く吹く
のではなく、自分がきれいに音が出せる最大音量で吹いてください。
次に、全てをピアノで吹いてみます。
ピアノもかすれる程小さな音ではなく、自分がきれいに音が出せる最小音量で吹きます。

自分の中でフォルテとピアノの差を確認することで、楽譜通りに吹いた時に音量の差がはっきりと分かれて表情豊かな
曲になります。
この作業をやらないと、意外とフォルテとピアノの差が小さく、お客さんからは全て同じ音量に聞こえてしまうことも
あるので重要な練習です。

楽譜に指示がない場合は、曲中のどこをフォルテでどこをピアノで吹くのかを一から自分で考えます。
曲に表情をつけることでお客さんにも最後まで楽しんで頂ける演奏を目指しましょう!

その8.レミファの出し方

高いレミファ、音が出にくいからと必死になっていませんか?中部音域はきれいなのに高音がいまいちなのには・・・
発音が難しいのもありますが、苦手意識によるものが多いです。

まずは、音のイメージを持つこと。
CD音源を聴いてその音がどんな高さでどんな音なのかを確認すると分かりやすいです。

オカリナは構造上ファまでしか出せませんが、その上のソラシまで出せるという気持ちの余裕を持つことが大切。
ファが最高音だと考え過ぎるとめいいっぱい息を入れてしまい、きれいに響かせられません。

レミファを吹くときは吹きながら頭の中で歌うと音が出やすいです。歌うときも下から一生懸命音を当てるのではなく、
頭の上から放物線を描きファ~と遠くに音を飛ばすイメージを持つと良いでしょう。
また、レミファはオカリナの角度にも要注意。上下左右、色々な角度で吹いてみて一番きれいに響く角度を見つけましょう。

レミファはイメージと角度がポイントです。

その9.暗譜論争

暗譜とは、楽譜を暗記すること。
舞台上に楽譜を置かずに演奏されている方も多くいらっしゃいますよね。
また、先生によっては暗譜必須の教室もあります。

暗譜をした方が良いのか、暗譜しなくても良いのか…

僕は暗譜をオススメします。
なぜかというと、暗譜をするということは「楽譜を覚えるほど何度も練習した」ということだからです。
記憶力は人それぞれですので無理に全てを覚える必要はないと思いますが、何度も練習しているうちにある程度は
頭に残ります。

本番で楽譜にかじりつかなければ吹けないという方は、反復練習を増やし、要所要所で楽譜を確認すれば吹けるという
レベルまで頑張りましょう!そうすることにより気持ちにも余裕が出ますし、本番の自信に繋がります。

演奏会本番では、楽譜は持っていて安心するための単なる「お守り」のようなものです。
楽譜ばかり見ずに、フレーズ間の合図を出すリーダーや、指揮者、メンバーを見て呼吸を合わせながら
演奏を楽しめると良いですね。

その10.ソプラノ管

高音を出すソプラノ管は、アンサンブルにおいてオブリガート(主旋律を引き立てるために演奏されるフレーズ伴奏)
を担当し、曲を盛り立てます。きれいにソプラノ管を吹いている方の中にも、吹くのを嫌がる方が多いです。

なにせ音が目立つ!

音が自分だけ目立っている浮いていると感じるため、息を少なくしてせっかくの音を台無しにしてしまう方が多いです。
息圧が低いと音程も下がります。チューナーを用いてアルト管よりも音程に気をつけることを心がけて練習してください。

アルト管、バス管の上で堂々と響くソプラノ管は素敵です。勇気を持って吹きましょう!

その11.8分音符が続くスラー

8分音符が4つ続く音にスラー(タンギングをせずになめらかに続けて吹く記号)が付いていた場合に指示通りに
4つをつなげて吹いてしまうと、余程速い曲でない限りモアモアした音になってしまい、聞いている方は何の音だか
はっきり聞こえません。

そこで、僕は2つずつに分けてスラーを付けています。

        ×4つスラー        ○2つずつスラー

こうすることにより発音がはっきり聞こえ、かつ、なめらかな音で吹けます。

その12.響け倍音

オカリナで「ド」を吹いた時、実はオクターブ上の「ド」や「ソ」が鳴ります。コレを倍音と呼び、オカリナに限らず
どの楽器でも共通して倍音はあります。

倍音はよく耳をすませば聞こえますが、チューナーでは音を拾うことができません。大体の人は「響き」として自然に
聴いています。

倍音は音の厚みを増し、豊かな響きを生み出します。つまり、きれいな倍音が出せればきれいで豊かな響きになります。
きれいな倍音を出すためには、まず、吹く音自体の音程を合わせなければなりません。

豊かな響きを出すために一つひとつの音程はしっかり合わせましょう。

その13.2年目からは…

「私、まだ2年目の初心者なんです」と言うべからず。残念ながら2年目からは中級者です。
継続は力なり。
いつまでも初心者気分では上達しませんよ!運指を覚えたら次のステップに進みましょう。

1年目の方と一緒に練習されている場合は自分が演奏をリードする気持ちが大切。
既にあなたは全国のオカリナ1年生の先輩です。

その14.難所も乗り越える

練習中に吹けない箇所が出てきたら…そこを飛ばして他のところを練習していませんか?

つまずいた時の練習
ステップ1.まずは吹けない小節だけゆっくり吹く
ステップ2.慣れてきたら徐々に早く吹く
ステップ3.できるようになったらその小節をテンポ通りに吹く
ステップ4.吹けない小節の1小節前から吹く
ステップ5.吹けない小節の1小節前から1小節後までを吹く
ステップ6.吹けない小節の5小節前から5小節後までを吹く
ステップ7.始めから全体を通して吹き、できるようになったかを確認する。

吹けない音から逃げてはダメですよ!僕も逃げないようにがんばります…。

その15.演奏に一工夫

ある程度曲が吹けるようになったら、演奏にもう一工夫加えてみてはいかがでしょうか。
たとえば、「もっと軽快に」「もっと物悲しく」などの様に曲に表現をつける。ただ、どうやれば曲に表現がつけられる
ようになるのか。音楽経験が少ない人にとっては難しいですよね。

表現をつけるために僕が普段やっていることは、「様々な人の演奏を聴く」こと。
CDやテレビはもちろん、最近はインターネットでも簡単に視聴できるようになっているので練習中の曲やこれから練習
しようと思っている曲を聴いています。
オカリナの演奏に限らず色々と聴いている中で、自分が気に入った部分を「ここはこうやって吹こう」と
真似をするところから始めてみると良いと思います。

僕もプロの演奏家ではないので日々考えながら表現力を勉強中です。。



第三部 道具編

その1.速度・ピッチ変更ソフト

よく練習方法で、「テンポを遅くゆっくりにし、音を確認しながら練習する」という練習がありますが・・・
コレがつまらない!
カラオケ音源を手に入れたけど・・・キーが違う!
模範演奏音源の一部分がわからないので反復練習したい・・・まき戻しがめんどくさい!

そんな時に使えるのがコチラ!その名も「聞々ハヤえもん!」
再生速度変更・ピッチ変更・区間ループ等できるので、上記問題は解決!
あまりにも便利すぎるのでホントは紹介したくない!!!(音程のごまかし等がバレるw)そんなソフトです。

使い方は作者HPをご覧下さい。
http://soft.edolfzoku.com/hayaemon2/

その2.オカリナの掃除と保管

よく、「オカリナってどうやって掃除するの?」と聞かれます。
諸説ありますが、知り合いのオカリナ製作者の方のやり方をご紹介します。僕もこの方法を実践しています。

1.練習後、除菌ティッシュ等で吹き口を拭く。
2.オカリナが割れないようにケースに入れてしまう。
以上です。

たまに、音が良くなると聞いたから・・・と言って吹き口から厚紙や金属製のブラシをうた口へ通す方がいらっしゃい
ますが、絶対にやらないで下さい!

うた口はオカリナの命です。

うた口を厚紙やブラシで削ってしまうと、音が出なくなってしまいます!
一度削ってしまったうた口は修正するのが非常に難しい…。皆さんも注意しましょう。

保管の際にも注意点が。
それは、密閉空間や湿気が多い環境で長期間保管しない。
オカリナは土でできていますのである程度の風通しが必要です。

久しぶりにケースから出してみたらカビの臭いが…なんてこともあるのです。
あまり大切に保管し過ぎず、定期的にケースから取り出して練習しましょう!ということですよね。
僕も気をつけます・・・。

その3.冬の秘伝の業

寒~い冬の演奏会、オカリナも氷のように冷えています。
そんな時に取り出しますのは「ホッカイロ(張らないタイプ)」。
体を温める…のではなく、オカリナを温めるのです!

オカリナは冷えると音程が低くなります。演奏時に正しい音程を出すために、事前にホッカイロでオカリナを温めます。
オカリナが温かいので手も冷たくなりません。一石二鳥。

くれぐれも、温めすぎにはご注意を。
熱くて吹けなくなります。←ゲン●キ体験談

その4.梅雨の湿気対策

ジメジメした梅雨の季節、オカリナも湿気を吸って湿った音になります。。
湿気によるカビの心配も。

湿気対策で便利なのが「シリカゲル」。クッキーやおせんべいに入っている乾燥剤です。

小袋入りシリカゲルはホームセンターに販売されておりますので、1~3個をオカリナバッグに忍ばせてみては
いかがでしょうか。

ちなみに僕は節約のために大袋入りを購入してしてお茶袋に詰め替えた物を使用しています。。

その5.もしも割ってしまったら…

練習中、本番後、「あっ」と思ったらオカリナが床の上で粉々に…
いくら大切に使用していてもオカリナは土からできているので割れやすいのです。。
もし、割れてしまったら…

1.直ちに拾える破片は全て回収し、それ以上細かくならないようにハンカチ等でくるむ!
2.後日、先生や製作者の方に相談する。
という手順が鉄則です。

割れ方によっては修復可能な場合もありますが、元通りの音色に戻る可能性は残念ながら低いです。
その点も含めてまずは先生や製作者の方に相談します。

くれぐれも、自分で接着剤でくっつけてはいけません!

一見単純そうに見えるオカリナですが、音を出すために様々な工夫が詰まっています。
以前、ご自分でアロン●ルファでくっつけてしまった方がいらっしゃいましたが、残念ながら元に戻りませんでした。。

割らないのが一番ですが、万が一の場合は皆さま上記のポイントにお気を付けください。

その6.ゲンセキの必携品

ゲンセキの必携品、それは…おやつ
ではなく、ベビーパウダー。(←若干卑怯な裏技のため大きい声では言えない)

何に使うかと申しますと、低いラとシを出す時に小穴をふさぎますが、演奏中は緊張でスムーズに指が滑らないっ!
という際にベビーパウダーを指につけて滑りを良くするのです。

ちなみに、僕は各社ベビーパウダーを試してお気に入りの逸品を使用しております。
ドラッグストアーや薬局で手に入りますので。。
ただし、滑りやすくなる=オカリナを落としやすくなる。十分にお気をつけください。

使わないで音を出せるのが一番ですが、お悩み中の方は一度やってみてください。。

その7.自分の音を確認しよう

自分の練習を録音したことはありますか?

僕は頻繁に行うのですが、録音した音を聴いてみると、意外とテンポがずれていたり、音程が合っていなかったり
などの発見があります。また、ここはきれいに吹けているから大丈夫などの確認もできます。

録音機材は、家電量販店で取り扱っているICレコーダーを使います。
オススメはオリンパス製Voice-Trek V-51(\7,000程度)。

練習中の音をICレコーダーで録音したものを聞いて音質にがっかりする方がいらっしゃいますが、オカリナは
音質が特徴的なのでICレコーダー程度ではたとえ音楽用であってもそのままの音を録音するのは難しいのです。
実際は、倍音が鳴っていたり会場の音の響きが加わり良い音が鳴っていますのでご安心を。
録音した音は音質の確認ではなく、たてのズレや全体のバランスを確認することに使ってください。

録音した音を聞くと「私のパートの音が大きくないですか?」と言う方が多いですが、録音は自分の音を集中して
聞きがちです。自分の音だけでなく、他のメンバーの音を聞くのもお忘れなく。

よく新しい楽譜をもらうと先生に「吹いてみてください」と言ってICレコーダーに録音される方がいらっしゃいますが、
音でリズムを覚えるくせをつけてしまうと、楽譜はずっと読めません。どうしてもわからない所は先生に聞いてフレーズ
(その部分)だけ教えてもらうようにしましょう。

このように、ICレコーダーは一人で練習する場合も、アンサンブルの場合も使用できますので活用してみてください。

その8.オカリナの首ヒモ

オカリナの中には首からかけられるようになっているタイプがいくつかあります。

首からかけると手から滑り落ちないし、持ち替えの時に楽という利点もありますが、一方で、落ちないという安心から
イスやテーブル、譜面台にぶつけてしまって割ってしまうという難点もあります。

実際に割ってしまった方を数名知っております。。使用されている方は取り扱いにご注意くださいね。

その9.楽器フェアに行こう

数年に一度東京近郊で開催される楽器フェア。
100社以上の楽器店が一堂に会し様々な種類の楽器を見て実際に演奏できるイベントです。

もちろん、オカリナの販売ブースもあります。プロの方の演奏も聴ける楽しいイベントです。
運が良ければアウトレット楽器を安価で購入できるかも。

楽譜や音楽関連書籍の販売コーナーも充実しています。
クラリネットやトランペットなどの管楽器も試奏できますので、一度吹いてみたかった楽器に触れるチャンスでもあります。

開催は不定期なのでインターネットでチェックしてみてください。

楽器フェアの他にも、オカリナを吹き比べできたり楽譜が入手できるようなイベントを見つけたら積極的に参加しましょう!